将棋ソフトはすっかり将棋界に普及しました。
この道具によって、人間は
– ほとんどの局面において
– 十分確からしい答えを
– 短時間に
手にすることができるようになりました。
ソフトの推奨手を知ることは誰でも出来ます。どうやってその手をノーヒントの実戦で指せるようになれるか、か問題になっているわけです。
ソフトは圧倒的な計算能力に基づいて手を探索するのに対し、人間は経験から形作られる直感力と棋理を組み合わせて手を思い浮かべます。思考プロセスが全く異なっています。
そのため、ソフトの手の意味を人間が解釈し、セオリーとして言語化し、最終的に自分でアウトプットできるようになる学習プロセスを構築することが必要になります。その方法論を考えて行くのがこの項目の目的です。