Case 3

図1は先手金得。攻めを継続したいが、手がかりを見つけにくい。

図1

気が利かないようでも53金と貼り付くのが地味な好手。放置すると42金、同金で連携が崩れ、33香や31金などが発生する。

後手は97馬、86歩を交換して12玉!と早逃げ(図2)。後続の好手がある。

図2

51竜が相手から53金と取らせ、後ろの桂を前に出す手筋。自然に攻めが続く形を作れる。

Case 1では31金と打ったあとに12玉、41角とした。これも相手から金を取らせて手順に後ろの駒を進める意味。貼り付いておいて相手から清算を促す考え方は広く応用できる。

図2以下、51竜、53金、同桂成、35歩、45香(図3)と進んで先手わかりやすく勝ち筋。以下36桂には同銀、同歩、43成桂が21竜以下の詰めろで一手一手。

図3

53金
・後方の攻め駒、特に小駒成駒を進める
・駒をはがし、相手の連携を乱す

俗筋トップに戻る