凶暴に攻め立てられて図1。
バラバラで収拾がつかなそうだがどうするか。実戦は79飛と逃げた手が悪手で、57金以下飛車を目標に攻められ大敗。
38銀!(図2)が姿勢のよい一手でほぼ互角。これぞ埋める手という感じ。以下57金なら59香!が連結がよい。囲碁で言うと「石が張っている」というやつか。
図2以下49金、同銀、59飛と来るのは48銀で受かっている。よって49金、同銀、69飛と両取りをかけて図3。
38角で両取りを受けるのがカッコいい角の使い方。角を埋めるのは若干抵抗あるが、2枚ビショップで空間を埋める手法は結構頻出する。以下99飛成と溜める相場で図4。
93角成を急がず48金!(図5)が感嘆の一手。47香や56香を受け、間接的に55銀のような手も緩和している。
図5以下は81金、93竜、91香と遠いところに投資してくるが、歩切れを突いて54歩から反撃。93香には同角成が幸便。
最初から手順をまとめる。
38銀、49金、同銀、69飛、38角、99飛成、
48金、81金、93竜、91香、54歩。
38銀
・ディフェンス枚数を保つ
・駒の連結を高め、浮き駒をなくす
38角
・ディフェンス枚数を保つ
・駒の連結を高め、浮き駒をなくす
・玉周辺の利きを増やす(47、56)
48金
・相手から駒を打つスペースをなくす(47)
・駒の連結を高め、浮き駒をなくす
・玉周辺の利きを増やす