25桂と打たれたところ。自分は48銀と上がった。37にぶちこむトン死筋や35歩を緩和する意味。
自分では落ち着いた手だと思ったのだが、実は速度計算の考え方が欠落している悪手だった。
相手の攻め筋を列挙してみると
(1)17桂成から端攻め
(2)35歩からコビン攻め
(3)駒が入れば37香の打ち込み
(4)金銀が入れば59角が詰めろ
(5)54銀と引いて92角
などがある。
48銀は(2)(3)(4)を受けているが(1)(5)には関係ない。従って48銀、17桂成と進むと相対的に相手だけが1手指した計算になる。
つまり、(1)~(5)の全部を受ける手がないときに受けの手を指すと、その受けが対応していない攻めの手を選ばれ、自分の受けの手を無効化される。
このような場合は、受けずにその1手を攻めに使い、敵玉への距離を一手縮めるほうがよい。今回のケースでは、63歩の3手スキで攻め合うのが最善。
・すべてを受ける手がないなら攻める