Case 2

図1は先手勝勢。手堅く勝ちたいところ。

後手玉は42とが2手スキ(31と、同金、45金が詰めろ)で現状3手スキ。
自玉で怖いのは48歩の叩き、端にぶち込み、桂を渡しての24桂など。
それらを踏まえて方針を決めたい。

図1

<コース1>
42との攻め合い。48歩には上述の31とで勝ち。自玉は49歩成が来ても同銀左でもう一手余裕がある。

42とには同金上だが、同成桂、同金、86歩(図2)という要領で確実な2手スキ継続を心がければ良い。24桂は放置できる。

図2
再掲図1

<コース2>
69歩がソフト推奨。48歩を消すのが主目的。敵玉の3手スキは延びないので、自玉を4手スキ以上にキープすればよいという考え方。

69歩以下の進行例は48歩、同金、33銀、同馬、同桂、81飛成、15角、49金、14玉、44桂(図3)。

図3

途中、81飛成は3手スキ(次の44桂が2手スキ)。14玉は小駒成駒に対して斜め上に早逃げる常用手筋だが、慌てず最後の44桂が3手スキ継続で手が延びていない。

コース1は敵玉を縮める手。
コース2は自玉を延ばす手。

コース1は(読み抜けがなければ)勝つまでの読みの量が少なくて済むメリットがある。
コース2は、69歩はどこかで必ず指す一手と考えれば、先に指しておいて相手の手を見てから手を決められるメリットがある。

Case 1との違いで言うと、69歩は相手のどんな攻めに対しても働くため、一手パスになる心配はない。

コース1から考えるのは自然だが、様子を見て相手に指させるコース2の考え方も取り入れると、勝ち方の幅が広がると思う。

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