駒の置かれていない将棋盤を、チェス盤のように市松模様に塗ったとします。
以下の記述が正しいか否か、考えてみてください。
・異なる2つの同色マスに対し、その2地点に同時に利かす角打ちが必ず存在する
難しくないので制限時間は15秒ぐらいで。
ソフトを駆使した中終盤の研究、上達法の研究
駒の置かれていない将棋盤を、チェス盤のように市松模様に塗ったとします。
以下の記述が正しいか否か、考えてみてください。
・異なる2つの同色マスに対し、その2地点に同時に利かす角打ちが必ず存在する
難しくないので制限時間は15秒ぐらいで。
飛が竜に成る効果よりも角が馬に成る効果のほうが大きい気がする。成りによって角の不自由さを解消するメリットが大きいからだと思う。
これを「馬ー角>竜ー飛」と表してみた。
例えば、飛は盤面どこでも移動でき、竜も同じ。一方角はチェスでいう同色マスしか行けないが、馬になればどこでも行けるようになる。
生角が生飛車よりずっと使いにくいというのは多くの人に共通する感覚だろう。ちなみにチェスにおいては、ルークはMajor Piece、ビショップはMinor Pieceに分類されており、はっきり差をつけられている。
仮に「馬ー角>竜ー飛」を前提とすると、不等式を変形して「飛ー角>竜ー馬」となる。飛角交換をしても、お互い成って竜と馬になれば差が縮まる、と解釈できる。実際、竜と馬の性能差はそんなにない気がするが、みなさんの感覚はいかがだろうか。
成りが頻繁に起こる将棋の性質を考えると、チェスでMajorとMinorに差がつけられているほど将棋の飛と角は差がない、と考えてよさそうだ。
当時僕は森雞二九段が好きだった。終盤型の棋風に憧れ、「森雞二妙技伝」を何度も何度も並べた。でも正直分かったようでよく分からなかった。詰将棋をやればわかるようになるんじゃないかと思い、詰パラを解き始めたのがその前後。
時を経て、年号は令和。
終盤偏重なのは今も変わらないが、見る対象はソフトの手になった。
ソフトは劣勢の局面で、より負けにくく、逆転しやすい局面に誘導してくる。
もしこの技術を言語化できれば、あのときわからなかった森将棋を解明できるんじゃないか。「魔術」は小さな技術の積み重ねとしてタネを明かされ、オープンソースになる。そんなことを夢想している。
今僕は、本当に少しずつでしかないが、ソフトの手を分解し、咀嚼し、実践することが出来はじめている。マジックをロジックで説明できる日を実現したい。