飛が竜に成る効果よりも角が馬に成る効果のほうが大きい気がする。成りによって角の不自由さを解消するメリットが大きいからだと思う。
これを「馬ー角>竜ー飛」と表してみた。
例えば、飛は盤面どこでも移動でき、竜も同じ。一方角はチェスでいう同色マスしか行けないが、馬になればどこでも行けるようになる。
生角が生飛車よりずっと使いにくいというのは多くの人に共通する感覚だろう。ちなみにチェスにおいては、ルークはMajor Piece、ビショップはMinor Pieceに分類されており、はっきり差をつけられている。
仮に「馬ー角>竜ー飛」を前提とすると、不等式を変形して「飛ー角>竜ー馬」となる。飛角交換をしても、お互い成って竜と馬になれば差が縮まる、と解釈できる。実際、竜と馬の性能差はそんなにない気がするが、みなさんの感覚はいかがだろうか。
成りが頻繁に起こる将棋の性質を考えると、チェスでMajorとMinorに差がつけられているほど将棋の飛と角は差がない、と考えてよさそうだ。