2日目(12月8日)
今日は4手目33同桂の変化を読んでみる。
図1の問題図から、43歩、同玉、33金、33同桂。次いで52銀、同馬、32桂成のときに45合は同香と取れるのが意外に盲点。
よって44合(歩に仮置き)、同金、同角(32玉は33金)、同と、32玉(図5)までは必然だと思う。
図5からは43角か43金か。常識的には金を残して43角から読みたい。
43角に22玉の変化を片付けよう。
22玉、23歩、31玉、21角成で
①42玉は43と~52と~43馬、62玉、53金~61馬。この変化は44合によらない。
②41玉は33とに
(1)51玉、42香成で
(a)同馬は同と、61玉(62玉は53金~43馬)、43馬、71玉、72金~92飛成、82竜、62金。この変化も44合によらない。
(b)62玉は53と、74玉で8手目44歩合なら75歩以下。よって44桂合で持駒角金金桂桂となり、66桂に
(ア)83玉、92角、84玉、95金、93玉、83金
(イ)84玉、95金~94金、72玉、83角
(ウ)85玉、76金、同香、94角~83金~76馬
(2)43金合は同香生、51玉、42香成で(1)より一枚得。
以上で22玉の変化は解決。
43角には41玉or42玉となり、どちらでも52角成、同玉(図6)。
図6から92飛成、82合、53金と進めたい。82桂香歩合なら81竜が生じて簡単。
82角銀合でも以下で詰む。
(1)41玉は33と、51玉、81竜
(2)51玉は81竜、71合、52歩
(3)61玉、81竜~43角
従って82金合となるが、これで詰みが見えない。以下
①53金には61玉
②41角には61玉
③53歩には62玉
で逃れているように見える。
今日の読み筋をまとめる。
・43歩、同玉、33金、33同桂の変化は44歩合(仮)、同金、同角、同と、32玉(図5)、43角、41玉、52角成、同玉(図6)、92飛成、82金合で現状詰まない
遡って、初手92飛成とすれば売り切れのため82金合ができない。つまり初手92飛成、82合なら同様に進めて玉方は33同桂の変化を選べなそうだ。
一方、この作品は99飛をタテヨコに動かすタイミングを巡る伏線構想作だと推測する。そのため、初手に92飛成を決めるのは作意じゃない気がしている。
明日はもう一度4手目33同歩を読んでみる。