9日目(12月15日)Part 1
4手目33同桂(図21)をどう詰ますかさんざん悩んできたが、ようやくそれらしい筋を見つけた。
34銀、42玉、92飛成(図22)と、意味不明にも見えるタイミングで飛成を利かすのが正解のようだ。
その意図は、
(1)82金合をこの瞬間なら取れる。つまり、同竜、同竜、43金、41玉、52金打、同馬、同桂成、同竜、53金、45歩、52金、同玉(図23)と強引に大駒3枚を奪い、
以下82飛で詰まそうというもの。例えば62歩合なら43銀成、同玉、61角から34角の「挟み角」がある。
(2)82歩合なら43金、41玉、52桂成、同馬、81竜(図24)と入る。
瞬間的に持駒ゼロだが、61(71)合、53金、45(42、43)合、52金と角2枚を取りつつ72竜と引ける(71歩合の場合は53金の次に一旦71竜と取れる)。これは量的に足りるはず。以前読んだ図18の改良版になっていることがわかると思う。
要約すると、
・82金合を取って詰ます
・82歩合には81竜と潜りつつ駒補充する
という2つを満たす飛成のタイミングがここしかない、ということになる。
作意は飛移動のタイミングを保留するのがテーマだったが故に、なおさら変化で早めに飛成を決めるのが盲点になりやすい。
それに加え、作意に近い図20を読みたくなるのが心情であり、しかも紛れが相当強くハマリやすい。まさか5手目まで戻るとは思わなかった。
大まかに詰みそうなことは分かった。
ところが、ここから全部の変化を読み切るのが信じられないくらい複雑なのだ。