1日目(12月22日)
次に挑戦するのは、あの驚異の(脅威の)長編作家、添川公司さん。この人の作品は今までずっと敬遠していてまともに解いたことがない。だが今回「地獄変」が解け、添川煙に挑戦する自信がついたというわけだ。ちなみに他に名前を聞くだけで逃げてしまうのは駒場和男さんと田島秀男さんである。
作品は平成26年度看寿賞の「枯野行」。
と金の多い全駒使用から見て、間違いなく煙だろう。
さっき「新扇詰」が解けたばかりで今日はもう遅い時間だ。ざっと盤面を頭に入れつつ、序の数手だけ考えよう。
単純に14と~25とだと同金のあと続かない。
工夫して、合駒がないのを利用して48馬、16玉、49馬、15玉の4手交換。これはミニ馬鋸と呼んでいいのか微妙だ。そうしてから14と~25とだと、同金に15歩で続きそうだ。
15歩のときに同金だと24と~28竜で、26歩合には35とだろうが、ちょっとすぐには詰まない。後回し。
15歩に同玉だと16香からバラして26と~28竜、27金合、36と~37金~35と~37竜、44玉まで一本道。
そのあと66角、同と、45歩(図2)と進む?まだ駒の利きが把握できていない。
明日はとりあえず10手目15同金を片付けたいところだ。