3日目(12月9日)
今日は4手目33同歩の変化を読む。
初手より43歩、同玉、33金、同歩、52銀、同馬、32桂成、44桂合(歩合は前述で詰み)、同金、同角、同と、32玉(図7)。
ここから43金、同馬(22玉は33と~34桂)、同と、22玉と進めて図8。
以前は図8から34桂~44角からバラして29飛、28歩を読んだ。代えて先に29飛、28歩だとどうなるか?
29飛、28歩、同竜、同竜、23歩で
(1)11玉は22角、同金、同歩成、同竜、23桂打、同竜、同桂生、22玉、13金~31角~13角成で詰み
(2)しかし23同竜とされ、同桂成、同玉で飛角角桂あるが詰まない。
では図8から92飛成だとどうか。92飛成、82歩合なら同竜、同竜、23歩以下、上記(1)とほぼ同様に詰む。しかし82桂合があり、同竜、同竜で角角桂桂で詰まない。
ここまでの読み筋からして、たぶんこの作品は「99飛のタテヨコの活用を同時に防ぐ88竜を、何らかの遠角(87角とか)でずらす構想作」なのではないか、と考え始めた。しかし単なる87角では同竜で、29飛が可能になっているわけではない。
もしかしたら、それに加えて、
・33同桂の変化が82金合で逃れ
・33同歩の変化が82桂合で逃れ
ということから考えて、金合や桂合の売り切れタイミングを見計らって飛車を動かす構想が上乗せになっているのかもしれない。
いずれにせよ今までの読み筋は俗手の駒取りばかりで妙手らしい手がない。何らかの構想が隠れているはずである。